前回、「司法書士を含む後見業務の報酬は高いのか?」に記載しましたが、
なぜ一般の方が高いと感じるのか?
それは後見業務の内容をひとつひとつみていくと自分がやるとすれば
と考えるとたいしたことがないからです。
例えば、通帳の管理や日常の支払といったものは誰でも生活の一部であり、
それについて負担に感じることは通常ありませんし、
後見人の面会についても来たからといって自宅の掃除や自分の世話を
するわけでもなく、話をしにきて帰るだけみたいな感じですので、
こんなの誰でもできる簡単な仕事だということになります。
逆に庭の草むしりをしてくれとか、買い物に行ってきてくれとか、お風呂に入れてくれ
とかいったやってほしいものは後見人の業務外ですので、お前はたいしたことして
ないのにその程度のことで金をとるのかという気分になり得るわけです。
こういった後見人の仕事は確かに本人が自分自身でやれば負担はないのですが、
第三者がやるとそれなりに責任が生じますし、報告義務を果たすための
事務作業も必要となります。
重要書類の保管などについても本人がやればその辺においておけばいいので、
たいしたことはないですが、後見人がやるとその辺においておけば
いいという形になりません。
この辺のたいしたことない日常の人件費的な部分にお金を払うという
意識がない方が多く、高いと感じる方が多いようです。
世間でよく言われる奥さんの家事を金銭的に全く評価しない夫みたいな
やつも似たようなものといえるかと思います。
日本で真の意味で後見人を浸透させようと思えば、国側の全額負担もしくは
医療保険のような一部負担にする必要があるかもしれません。
現状では、認知症や意識不明状態で金銭がかかっていることが分からない人で
周りの人間が申し立てる場合は、利用可ですが、頭がはっきりしているが、
心配なので補助人を頼みたいみたいな方には高いからやめとくという形に
なることが多いかと思われます。
実際、報酬負担が明確な任意後見があまり流行らないのも報酬部分が高いと
感じているのがネックになっているものと思われます。
<関連リンク>
・成年後見申立て
大阪府大阪市東淀川区瑞光1−3−12
明徳ビル205
司法書士・行政書士 よどがわ事務所
TEL: 06-6326-4970
URL: http://shiho-shoshi.asia/
2018年07月04日
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